オゾン(水・エアー)衛生管理システム
エルくりん・シリーズ
オゾンとは、爽やかな高原や海岸などに微量に存在し、清涼感を与えてくれる自然物です。
そもそもオゾンとは、酸素原子Oが3個で構成されており、すぐれた除菌力、脱臭力、漂白力があります。
現在、全国の浄水場をはじめと様々な分野でその性質が利用されています。
オゾンは、(水とエアー)の形で、活用することができますが、食品施設における衛生問題を解決する安全で有力な手段として、無限の可能性を秘めています。
エルくりん・シリーズ オゾン(水・エアー)利用のご提案
水を多く使用する食品工場では、カビが多く発生しやすく、また、排水溝や床のヌメリが、細菌増殖の温床(栄養素)となりやすく、施設それ自体が、食品事故のクレーム原因となっています。
ヒトが口にする食品の場合、食品添加物以外の除菌剤は、法律で使用が禁止されています。
次亜塩素酸ナトリウムと同様にオゾンは食品添加物に認可されていますが、 使用後には自然分解し酸素に戻るため、塩素のような最終の除去が必要ありません。
オゾンは(水とエアー)のすぐれた性質を利用できます。
食材・床・機器具等のオゾン水洗浄により、除菌・脱臭・ヌメリ取り・防カビ・鮮度保持効果が得られます。
夜間オゾンエアーにより強力に食品施設全体を、除菌・脱臭・防カビ・害虫を防御します。
オゾンエアーもまた残留性が一切ないため使用後は安全な酸素に戻ります。
オゾン(水)生成装置 |
オゾン(水・エアー) |
|
※オゾンを水道水に溶解させ、高濃度のオゾン水を連続して生成します。 | ※手洗用としてオゾン水を15~60秒まで調節し、ノータッチで自動停止します。 | ※1台の装置で高濃度のオゾン水とオゾンエアー(高・低)を連続して生成します。 |
床・一般細菌 |
床・大腸菌群 |
エルくりん・シリーズ オゾン水の除菌効果
オゾン水は一般細菌からウイルスまで広範囲な微生物に対して除菌効果があります。下表は、オゾン水0.58ppmにより、主要な食中毒菌が10秒後に除菌されている事を表しています。
塩素やアルコールで効果が得られないノロウイルスも、オゾンでは不活化できます。
オゾンはどのようにして菌を殺すのでしょう。それは、オゾンが細菌の細胞壁を攻撃して即効的に分解してしまうところにあります。
一方、多く使用されている次亜塩素酸ナトリウムの場合は、細胞壁を通過して細胞内の酵素を残留的に破壊していきます。そのため、繰り返しの使用で、耐性菌が生まれてしまいます。 オゾン水による手指の洗浄で、手荒れもなく、またオゾン水が人の目の粘膜などに接触しても無害安全である事が実証されています。
仮に飲んでも体内の有機物でただの水に戻るため、何よりも人にやさしい性質と言えます。
また、オゾン水は、食材であればオゾンと触れた面のみを殺菌し、内部の劣化を起こす事などもありません。
オゾン水の除菌効果
試験菌 |
対象 |
試験液1mlあたりの生菌数測定結果 |
||
開始時 |
10秒後 |
60秒後 |
||
大腸菌(O-157 | 検体 |
3.7×105 |
検出せず |
検出せず |
対照 |
3.7×105 |
3.7×105 |
4.0×105 |
|
サルモネラ | 検体 |
8.9×105 |
検出せず |
検出せず |
対照 |
8.9×105 |
8.9×105 |
9.6×105 |
|
黄色ブドウ球菌 | 検体 |
1.4×106 |
検出せず |
検出せず |
対照 |
1.4×106 |
1.4×106 |
1.7×106 |
|
腸炎ビブリオ | 検体 |
1.0×106 |
検出せず |
検出せず |
対照 |
1.0×106 |
1.0×106 |
8.7×105 |
|
白癬菌 | 検体 |
1.1×104 |
n.d |
検出せず |
対照 |
1.1×104 |
n.d |
1.1×104 |
条件 : 水温19℃ n.d:実験せず
タムラテコ・オゾン水濃度0.58ppm
対照 : 精製水(腸炎ビブリオ)
3%塩化ナトリウム
試験実施機関 : 財団法人日本食品分析センター
手洗い前 オゾン水 手洗い後 |
検体名 |
一般生菌数 |
大腸菌群 (O-157) |
洗う前 | 21,000 |
100 |
石鹸 洗浄後 |
11,000 |
50 |
オゾン10秒 浸漬後 |
1,200 |
0(陰性) |
オゾン20秒 浸漬後 |
130 |
0(陰性) |
オゾン30秒 浸漬後 |
50 |
0(陰性) |
エルくりんDX オゾンエアーの効果
オゾンエアーの利用方法は、夜間タイマーにより、調理施設の空気・機械・作業台・床・側溝など全体にオゾンを燻蒸させます。オゾンは強力に除菌を行い、翌朝の初菌数をゼロに近づけて、細菌やカビによる食品への2次汚染を防止します。そして食品の保存性や品質を向上させるとともに、強力な脱臭効果により、ゴキブリや小バエなどの忌避効果が期待できます。オゾンには残留性がないため、使用後、洗浄や清拭など作業者の手間も省けます
菌 株 |
未処理 の菌数 |
オゾンエアー 処理後菌数 |
殺菌効果 (%) |
オゾンエアー処理条件 |
大腸菌 | 1×106 |
72 |
99.99 |
オゾン濃度1ppm処理時間60分 |
黄色ブドウ球菌N20 | 5×108 |
57 |
99.98 |
|
黄色ブドウ球菌RN2677 | 5×106 |
45 |
99.99 |
|
化膿連鎖球菌 | 3×105 |
0 |
100 |